上記の通り、カンボジアは魅力的な市場ですが、いざ進出をしようと考えると、いくつかの障害があります。これらの障害に対処せずして、成功はありえません。
①カンボジアに関する情報が少ない
日系マスメディアの拠点がカンボジアには存在しないため、日本国内で得られるカンボジアの情報は限られてしまいます。情報不足は、海外進出を考えている企業にとって、大きなリスクとなります。
②優秀な人材の確保が難しい
カンボジア国内での教育格差が存在しており、高等教育まで受けている若者は、まだ一部のみにとどまります。そのため、現地で優秀な人材を雇用するのは容易ではない、というのが現状です。また、カンボジアでは会社勤めそのものに不慣れな若者が多く、採用後も人材に関する悩みは尽きません。
③法整備がまだ不十分
国の発展に伴い、カンボジアでも法整備を推し進めてはいるものの、未だその運用には不透明な部分があるのが現状です。想定外のリスクを被ることがないように、現地の日系企業や行政当局とのつながりを持ち、情報収集や相談ができるような体制を作ることが重要です。